本来であれば、例年波乱のレースが予想されていて牝馬の波乱レースとしても有名だったエリザベス女王杯も、レース改正により古馬とも混合となったため、近年ではその波乱傾向も見られなくなり、比較的本命決着の大人しいレースが続いています。特に、1番手と2番手の連対が圧倒的であり、2009年の開催での波乱レース以外の年はどれも1番手と2番手が馬券に絡む活躍を見せています。波乱劇となった2009年の開催では、最強牝馬ブエナビスタに人気が集中しすぎて、他の馬へのマークも手薄となってしまったため、最後の最後で大接戦となる波乱劇が巻き起こったことから、これは例外として2009年の開催でのデータは基本的にチェックする必要はないようです。しかし、全く無視するということもできないともいえます。第56回有馬記念 予想前残り決着を演じた2頭は、前レースを東京大賞典でもこの逃走劇を演じていますし、ストレートまでを好走し続けたという実績も誇っています。この東京大賞典と、秋の天皇賞組は今のところ不敗のローテーションとなっているため、今後は古馬混合戦線からのエントリーが増加してくると予想されます。2010年の東京大賞典を勝利したメイショウベルーガも、本番では2着に飛び込む活躍を見せていますので、古馬混合戦線で好成績を挙げている馬に関しては、ほぼ無条件でレースの軸馬として信頼が置けると思います。また、東京大賞典 万馬券2009年の波乱劇以外で連対した最低人気の馬は7番人気で、この7番人気が最低ボーダーラインと考えられます。
ローテーションとレースプログラム
ですが、こういった定石のローテーションの競走馬は、成績も優秀であれば一番人気となるが通常です。さらに、そんな人気馬がしばしば凡走となり、思いもしない人気薄が馬券に絡むという事もあります。これはギャンブルである競馬では日常茶飯事に起こりえる事なのです。 ローテーションは当然ながら判断材料の一つに過ぎず、有馬記念ゲームであれば最も優秀な馬が完璧なローテーションを用いれば100%の確率で勝つ事ができるのですが、実際の競馬ではその他の色々な要素や運が関係してくるのです。反対に、成績はイマイチでも適切なローテーションが組まれているのであれば、良い活躍をするケースもあるでしょう。判断材料としてローテーションに注目して馬柱を見ていると、思わぬ人気薄の狙い目を見つける事もしばしばあります。 また、G1レースの前に行われるステップレースでは厩舎も競走馬を最高のコンディションにできていないケースも少なくなく、ローテーションとレースプログラムの知識を合わせて考えれば、有力馬でも確実性は低くなります。実際の競馬ですと、判断材料の有力要素としては近走成績が最も信頼を集めているので、ジャパンC 予想ステップレースの際にも実績馬は当然人気を集めます。ですが、ローテーションという要素から検証する場合、当然ながらステップレースですから競走馬が本調子に仕上がっていない事も多々あるのです。こういった判断材料を加えて競馬予想を組み立てる事でG1レース本番も踏まえてさらに幅広い予想が可能になるのです。 ダービースタリオンの理論を実際の馬券に応用する事は、人それぞれ賛否両論だと思いますが、上でお話した血統やローテーションの二つに関しては実際に馬券に応用が利くのです。ダービースタリオンで遊んだ事のない方には一度是非触ってみてほしいと思います。